ロシアと同様の構図で、外貨収入の多くを原油などの資源輸出に頼る新興国の通貨は軒並み売られ、通貨安はノルウェーのクローネやメキシコのペソ、インドネシアのルピアなどにも拡大。インドネシア政府と中央銀行も16日、通貨ルピアの急落に耐えきれず、為替介入に踏み切った。
新興国の経済減速の影響は、貿易取引を通じて欧米や日本など先進国にも波及するとの連想から、世界の投資マネーは一気にリスク回避姿勢を強めた。
金融市場の動揺は、株式市場や債券相場の乱高下へと飛び火。原油急騰が、世界経済の混乱を招いたかつてのオイルショックに対し、今回は急速な原油安の衝撃が世界経済を不安に陥れている。
OPEC調整力不能
原油相場の下落基調を決定づけたのは11月27日の石油輸出国機構(OPEC)総会だ。約5時間に及んだOPEC総会を終え、記者団の前に現れたサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は「偉大な決定だ」と、減産の見送りを勝ち誇ったように振り返った。