円安が経済に与える主な影響=2014年9月17日現在【拡大】
円相場が急落し、2008年9月以来、約6年ぶりに一時、107円台前半を記録しました。暮らしや企業の業績にも影響がありそうです。
Q どうして円安になったのですか
A 米国の景気回復への期待が高まったのがきっかけです。米経済が復調すれば、中央銀行である米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げる時期が早まるかもしれません。逆に日本は消費税増税後の落ち込みが予想より大きく、超低金利がまだまだ続きそうです。日米の金利差が広がるためドルに投資した方が有利だと考えた投資家が増え、円を売ってドルを買う動きが強まりました。
Q 円安になると暮らしにはどのような影響がありますか
A 輸入に頼っている小麦粉や大豆といった食品の価格が上がる恐れがあります。過去に円安が進んだ局面でも、パンや菓子、食用油、マヨネーズといった身近な食料品が値上がりする要因になりました。
Q 日本はエネルギーも輸入に頼っています
A 円安になると原油や液化天然ガス(LNG)の輸入価格が上がるので、原油を精製してつくるガソリンや灯油、軽油は値上がりします。火力発電所はLNGなどを使って発電しているので、電気料金が上がって光熱費の負担も重くなるかもしれません。