その後、山田一雄、尾高尚忠、上田仁、朝比奈隆、渡邉暁雄たち、外国からはローゼンシュトック、ワインガルトナー、グルリット、ミュンシュらが来日、多くの指揮者が日本のオーケストラの実力を向上させるために奮闘した。現在、その水準は非常に高くなったが、まだまだ世界に発信する力は弱い。
西原稔・桐朋学園大教授は「日本が超一流の管弦楽団を組織するために求められているのは、交響楽団やクラシック音楽に対する社会の温かい目と支援、そして文化に対する私たち国民の『哲学』であるように思われる」と記している。(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS)