大勢で「人物像」作る
小山薫堂さんは11月、日本メンズファッション協会が主催する今年のベストドレッサー賞を受賞、式典で着たスーツは「チャーリーにアレンジしてもらった」という。ほかチャーリーの素顔については「3年前にイタリアンレストランで一緒に食事をした」(大西社長)、「1989年にヨーロッパの彼の家でテムズ川で捕れたサケのパイを食べた」(音楽家の千住明さん)などさまざまな文化人、知識人が友人という設定で発言。服飾史家の中野香織・明治大学特任教授は「虚構の人物に対するイメージが広がって、ブランドが育っていく貴重なケース」と分析する。
伊勢丹新宿本店では今後、オリジナル衣料の種類を増やし、他のブランドとのコラボレーションも検討する。「『和』で何かをあえて新しいものを作る才能にあふれている」(小山さん)というチャーリー。果たして本人が姿を見せる日は来るのか。自分自身がブランドを育てられる面白さ、仲間のできるうれしさ、そしていつか会えるかもしれないチャーリーの登場を、ワクワクしながら待つ楽しさも提供してくれる、大人のブランドだ。(文:藤沢志穂子/撮影:野村成次/SANKEI EXPRESS)
チャーリー・ヴァイス
東京都新宿区新宿3の14の1 伊勢丹新宿本店メンズ館8階。(電)03・3352・1111。営業時間、休日は伊勢丹新宿本店に準ずる。
※価格は税込みです。