完成した彼女の本は全3冊40のストーリー。これは、すべて彼女が各地を回って聞いたお話です。自費出版で、彼女の利益は一銭もなし。本代は、すべて印刷代に回ってしまうのだそうです。そこまでバヌアツに魅了された彼女の人生-私も共感するところがあります。バヌアツは人々を虜(とりこ)にする国なのです。
「ナンゴール」の起源
さて、彼女の本の中から、「ナンゴール」と呼ばれるバヌアツの代表的なバンジージャンプのお祭りの起源をご紹介します。
ナンゴールの起源は、1組の夫婦でした。この夫婦は、家族に決められた結婚でした。妻は、まだ若かったので、とても嫌でした。夫は、妻といちゃいちゃしたく、すぐに近づいてきます。妻は本当に嫌で何回も逃げだしました。その度に夫に見つかり、連れ戻されます。嫌で嫌で、夫を殺したいと思っていました。
そんなある時、夫が寝たすきをついて、ジャングルへ逃げました。すると、バニヤンの木の上からつるが垂れているのを見つけました。これを使って何とか夫から逃げられないかしら? そう考えた妻は、つるを彼女が地面につかない長さに準備をしておきました。