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【相川梨絵のバヌアツ通信】ゴミも課題も山積み、まずは分別意識から (1/4ページ)

2014.10.21 18:20

現在のゴミ処理場は、わずか2年間でゴミがいっぱいに…=2014年10月9日、バヌアツ・エファテ島(相川梨絵さん提供)

現在のゴミ処理場は、わずか2年間でゴミがいっぱいに…=2014年10月9日、バヌアツ・エファテ島(相川梨絵さん提供)【拡大】

  • 2年前は地中に通した管がくっきりと見えるほど、ゴミは少なかったが…=2012年11月7日、バヌアツ・エファテ島(相川梨絵さん提供)
  • ゴミを再利用しようと、缶、ビン、金属などを集める近隣住民たちもいる=2014年10月9日、バヌアツ・エファエ島(相川梨絵さん提供)
  • バヌアツ
  • バヌアツ・首都ポートビラ(エファテ島)

 今回は、バヌアツのゴミ事情をご紹介します。首都があるエファテ島には焼却炉はなく、埋め立て式のゴミ処理場が1つだけあります。村などで出た生ゴミは、家畜の餌にしたり、自分たちで燃やしているのですが、その他のゴミはすべてここに集まります。

 リサイクル会社も1社あるのですが、利用者はまだ一握り。ほとんどの廃棄物が分別されないまま、ここに埋められます。私がバヌアツへ来た当初、分別をしないということに、とても罪悪感がありました。燃えるゴミ、燃えないゴミはもちろん、缶、瓶も一緒。世界中でエコの意識が高まっているなか、こんなことをしていいのだろうかと…。

 日本支援の処理場

 そんな思いを抱いていたある時、ゴミ処理場を見学する機会がありました。エファテ島のゴミ処理場は2006年、日本のJICAの支援によって福岡市と同じタイプのものが作られました。地中に管を通し、通気性と流水性をよくしたものです。地中の微生物がゴミを分解し、その時に出るガスや水をできるだけ早く排出させることで、衛生的になります。また、メタンではなく二酸化炭素が発生するため、温室効果ガスの軽減にもつながります。カサも減るのでより多くのゴミを処理できます。低コストで機能的ゆえ、他の太平洋諸国のモデルになっているそうです。

拾い集め、再利用する住民

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