細野氏は国会内で記者団に「私は挑戦者なので、岡田氏に正面からぶつかりたい」と決意を述べた。
代表選には蓮舫元行政刷新担当相(47)が出馬に意欲を示し、リベラル系でも候補者擁立の動きが出ているが、いずれも国会議員20人の推薦人確保にめどが立っていない。
≪VS.細野氏 「党再建ラストチャンス」≫
民主党代表選は、党再建を訴える岡田代表代行が25日に正式に出馬表明したことで、本格的な選挙戦に突入した。出馬を断念した前原元外相は、行動をともにすることが多い「弟分」の細野元幹事長に野党再編を託した。しかし、労働組合も含めて幅広い支持を得たい細野氏は今回、野党再編を前面に掲げない方針だ。代表選は最大の争点とみられる路線問題を軸に複雑な構図となりそうだ。
危機感あらわ
岡田氏は記者会見で「民主党が政権を目指せる政党になるにはラストチャンスかもしれない」と訴え、党の現状への危機感をあらわにした。取り組むべき政策として人口減少対策と財政再建を挙げ、安倍晋三政権を批判。「首相になる覚悟がなければ代表を務めてはいけない」と語り、政権に対峙(たいじ)する決意を強調した。