ロボットクリエーター高橋智隆氏の講義を受ける子供たち=2014年12月10日(日本財団撮影)【拡大】
このプロジェクトの狙いは、エジソンの母ナンシーのように、現状の教育にはなじめない子供たちに新しい教育の機会を提供し、その才能を開花させることにある。プロジェクトのディレクターである東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授は、「突き抜けた能力が故に、学校に適応できない子供たちにこそ、将来のイノベーションを起こす可能性がある。隠れた才能を引き出し、つぶさずに育てることが重要」と話す。
欧米諸国では1950年代後半から、知能優秀な子供に対して、通常の学校教育の学習を超えた内容の指導を提供する「特別支援教育」が行われてきた。「特別支援教育」が心身に障害を持つ子供だけが対象である日本とは、大きな違いがある。協調性を重んじる日本の教育制度には、早期入学や飛び級などの知能優秀な子供への支援は、ほとんど存在しない。高度成長期には大きな成果を上げた日本式の教育システムだが、多くの専門家が、イノベーションの面では世界に後れをとっていると指摘する。