全米で最初にコメディー映画「ザ・インタビュー」が公開された映画館「サイレント・ムービー・シアター」に詰めかけた観客たち。入り口には米国の国旗である星条旗が掲げられた=2014年12月24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(ロイター)【拡大】
グーグルとMSの快諾にSPEのリントンCEOは「実現を支援してくれたグーグルとMSに感謝している。われわれは戦い、サイバー犯罪者に屈しなかったことを誇りに思う」との喜びの声明を出した。欧米メディアの多くは、米ネット界の巨人が表現の自由を守るため共闘戦線を組んだとの論調でたたえている。
サプライズ登場に拍手
一方、映画館では当初、全米で2000~3000カ所で公開予定だったが、テロ予告を懸念した大手映画館チェーン各社が一斉に上映を見合わせたため、25日には約300カ所での公開となった。
ロイター通信などによると、全米のトップを切って上映を始めた米ロサンゼルスのハリウッドに近い独立系映画館「サイレント・ムービー・シアター」では、真夜中の午前0時半からの上映開始にもかかわらず、満席状態。警官が警備する中、サプライズで姿をみせた監督兼主演のセス・ローゲンさん(32)らが「(テロ予告に屈しない)劇場があり、あなた方のような観客がいて、上映が実現した」と語り掛けると、観客から大きな歓声と拍手が湧いた。(SANKEI EXPRESS)