2014年に頑張ったSEKAI NO OWARIは、ドラムレスという形態で、あらゆる音楽性を視野に入れる非常にインテレクチュアルなバンドである。ボーカルのFukaseは、さまざまな曲調を歌いこなし、また歌詞にはいろいろな意味が盛り込まれ、毒もある。テーマパーク性という壮大なコンセプトを実行に移すプロジェクト全体の意欲もすごい。キーボードの女性Saoriの内助の功というキャラは、日本人的でキャッチーでもある。
2015年に注目したい、しんまち七色ばんどは、徳島の子供によるバンドだが、音楽性が面白い。1980年代のニューウエーブという、今の子供には縁のない音楽コンセプトが、数あるチャイルドバンドとはひと味違った個性を放つ。ヒネた音楽性を楽しそうにこなすさまがとてもかわいく、ぜひ、こんなバンドに人気が出てほしいと思う。ちなみに「しんまち」とは徳島の古い中心商店街で、そんな場所を名前にいれるところに郷土愛を感じさせ、郷愁を誘うところもよい。(アーティスト・作詞家 サエキけんぞう/SANKEI EXPRESS)