犠牲者の追悼とテロに屈しない姿勢を意味する「私はシャルリー」の標語は世界に広がった。凱旋門に「パリはシャルリーだ」と大きく書かれたパリのシャンゼリゼ大通り=2015年1月10日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
リベラシオンだけではなく、仏主要紙のルモンドやテレビのカナル・プリュスも機材や人員を提供。政府も資金の提供を検討しているといわれる。9日にはマニュエル・バルス首相(52)もリベラシオンの社屋を訪問した。
定期購読を予約する企業も
12人が死亡した銃撃事件で、シャルリー・エブドは風刺画家5人を含むジャーナリスト8人を失い、次号発行は危ぶまれていた。その発行継続はテロへの抵抗とみなされ、定期購読を予約する企業も出ているという。シャルリー・エブドはこれまでイスラム教にかぎらず、さまざまな政治家や権威を揶揄(やゆ)し、物議を醸してきた。だが、事件後は「私はシャルリー」の標語が世界に広がり、風刺の対象だった人々からも支持が表明された。
あるコラムニストは「(事件を厳しく非難した)プーチン(露大統領)のような、たくさんの新たな友人ができ笑わせる」と皮肉を効かせながらも、「発行は継続しなければならない。そうでなければイスラム主義者の勝利になる」と語っている。(パリ 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)