犠牲者の追悼とテロに屈しない姿勢を意味する「私はシャルリー」の標語は世界に広がった。凱旋門に「パリはシャルリーだ」と大きく書かれたパリのシャンゼリゼ大通り=2015年1月10日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
≪「自由の下へ」 50カ国の首脳ら大規模デモ≫
フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド銃撃に続く一連の事件で犠牲となった17人を追悼し、表現の自由を擁護しようと、パリで大規模なデモ行進が11日、行われる。国や宗教の違いを超え、普遍的な価値の下への結集をフランソワ・オランド大統領(60)が呼び掛け、仏メディアによると、数十万人になると見込まれる市民らに、約50カ国の首脳や閣僚が肩を並べる意向を示した。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相(60)や英国のデービッド・キャメロン首相(48)ら欧州首脳のほか、イスラム圏のトルコのアフメト・ダウトオール首相(55)、パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス議長(79)、ユダヤ人が大多数を占めるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(65)らも参加の予定。
一方、ドイツ・ハンブルクでは、シャルリー・エブドのイスラム教預言者ムハンマドの風刺画を転載した新聞ハンブルガー・モルゲンポストが11日、放火された。けが人はなかった。警察は容疑者2人を逮捕して調べている。(共同/SANKEI EXPRESS)