1月11日、首都パリでデモ行進するフランスのフランソワ・オランド大統領(左から3人目)、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(同4人目)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左端)、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(右端)ら=2015年、フランス(AP)【拡大】
パリではデモ開始から数時間たっても大通りを埋めた人の流れが途切れず、出発点のレピュブリック(共和国)広場には夜遅くまで若者らが集まった。パリ以外の各都市でも数万人から数十万人規模のデモが起き、バルス首相は「これが(テロに対する)われわれの答えだ」と胸を張った。
テロをあおる過激思想の広がり、増加するイスラム系移民との共生など重い課題は残る。それでもフランス人はこれまでとは違う世界を生きてゆく。ラバネロ氏は「この巨大な国民的情熱がどこへ向かうのか、現実の社会や政治にどんな影響を与えていくのか。そこに注目していきたい」と話した。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪民主主義のため 宗教・民族超える≫
フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の編集者や、風刺画家らを銃弾で倒したテロに続く一連の事件を受け、11日にパリで行われた160万人規模のデモに参加した市民らは「結束し、共に民主主義のために」と声を合わせた。「自由、平等、博愛」の価値を共有する共和国の一体感を誇示するようにフランス国歌の大合唱を繰り返した。