1月11日、首都パリでデモ行進するフランスのフランソワ・オランド大統領(左から3人目)、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(同4人目)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左端)、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(右端)ら=2015年、フランス(AP)【拡大】
レピュブリック(共和国)広場から約3キロ離れたナシオン(国民)広場までのボルテール大通りが行進のメーンルート。ボルテールは宗教の「狂信」を強く批判した18世紀のフランスの啓蒙(けいもう)思想家だ。
警官に「ありがとう」
参加者の多くから「イスラム教徒と過激派を同一視してはいけない」との声が聞かれた。これはフランス社会の一部にそうした現実があることの裏返しでもある。
通りに面した建物の屋上に警戒に当たる警官の姿が見えると、人々から「ありがとう」の声が起きた。一連の事件では警官3人が射殺されたほか、立てこもり事件で特殊部隊が生命を賭して重武装した容疑者と対峙(たいじ)した。警官が拍手で応じると、デモ隊は大歓声を上げた。
デモには外国からも市民らが参加した。シャルリー・エブドを購読してきたという会社員、ポール・ヘンドリクスさん(51)はベルギー北部アントワープから足を運んだ。「(殺害された編集長らは)不正に怒りの声を上げていた。恐怖や憎悪ではなく、社会への愛に基づく怒りだった」と死を悔やんだ。(共同/SANKEI EXPRESS)