1月11日、首都パリでデモ行進するフランスのフランソワ・オランド大統領(左から3人目)、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(同4人目)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左端)、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(右端)ら=2015年、フランス(AP)【拡大】
子供から老人まで
フランスではデモが多いが、今回、人生で初めてデモに来たという人も少なくなかった。その一人で妻子と参加した会社員のブリュノさん(46)は「通常のデモを超える意味がある。自由を殺そうという人々との戦いだ」と語った。
パリに住むコンピューター技術者、オリビエ・ブレイエさん(38)は「自由のために危険を冒した人々の勇敢さにこれまで十分感謝していなかった」と思いを述べた。
親と手をつないだ子供から白髪のお年寄りまで参加者の年齢層は幅広い。笑顔も多く、「他人とともにある」ことを楽しむフランスのデモらしい雰囲気も漂う。
イスラム教徒やユダヤ教徒、アフリカ系、アジア系の人々。宗教や民族を超え、さまざまな人々が肩を並べた。キリスト教の十字架や、イスラム教の三日月など宗教のシンボルを並べ融和を訴えるプラカードも。フランスの原則である「ライシテ(政教分離)」と叫ぶ声も聞こえた。