さらに北朝鮮や中国の戦力を分析した資料のほか、米軍高官らの連絡先や退役した幹部の氏名と自宅住所、軍の基地の契約業者一覧などの情報も掲載。「おまえたちや妻子の全てを知っている」と脅した。
その約1時間後には、ユーチューブの公式アカウントに「真実の兵士たちよ、立ち上がれ」と題したISのプロパガンダ動画がアップされた。
大統領が警鐘鳴らす最中
米国は北朝鮮の犯行と断定したソニーの米映画子会社へのサイバー攻撃を受け、報復も含め対策強化を打ち出したばかり。乗っ取りが起きた同じ頃には、オバマ大統領は演説で米国がサイバー攻撃の脅威にされされていると警鐘を鳴らしていた。
大失態をさらした軍を統括する国防総省のスティーブ・ウォーレン報道部長は会見で「機密情報が漏洩(ろうえい)したわけではなく、軍の作戦を危うくするものでは決してない」と強調。「悪ふざけかいたずらとみている」と強がった。
ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官も「深刻に受け止めている」とする一方で、「大規模な情報流出とアカウント乗っ取りには大きな違いがある」と軽微な被害を強調した。