ドーン・ウォールは足掛かりがほとんどなく、表面は「寝室の壁のようにツルツルして滑りやすい」(AP通信)。2人は落下したときに備えてロープやハーネスは装着したが、ほんのわずかな岩肌の凹凸やカミソリの刃も通らないようなすき間を手足で探ってよじ登った。昨年12月27日から登り始め、夜は岩からつるした簡易ベッドで眠り、食料は器具を使いながら帯同したサポートチームに必要に応じて届けてもらった。2人の好物は桃の缶詰で、時にはウイスキーもちびちび口にしたという。
すり切れた指先の傷口は強力な接着剤などでくっつけて回復を期し、睡眠中もタイマーをかけて1~2時間ごとに薬を塗った。また、2人はカメラ2台を持ち、クライミングの様子をソーシャルメディアで実況。米メディアによると、登頂に成功するとコールドウェルさんは妻と、ジョージソンさんはガールフレンドと抱き合い、共にシャンパンで快挙を祝った。
コールドウェルさんは、「5年がかりの挑戦で『男の夢』をかなえることができてうれしい」と話し、ジョージソンさんも「人生のかなりの部分をささげてきたことを成し遂げるのは素晴らしい気分だ」と喜びを語った。