ヨーロッパからメキシコに飛び、約半年かけて中南米大陸を南下した。最後の訪問国ブラジルに入国する。ブラジルではイグアスの滝を紹介する。
ブラジルと国境を接するアルゼンチン側の街、プエルト・イグアスでビザを取得し、バスで国境を越える。国境といっても、日本のように海を越えるわけではなく、イミグレーションでパスポートにハンコを押してもらい、陸続きの土地を通過するだけなので、意外とあっさりしている。看板の標識や聞こえる会話がスペイン語からポルトガル語になり、通貨が変わるくらいだ。
ブラジルは南米大陸全体の面積、人口ともにほぼ半分を占める大国。人口はヨーロッパ系の移民と奴隷貿易で連れてこられた黒人の子孫、人口の1%にも満たない先住民そして混血の人々とバラエティーに富む。
また、ブラジルの地図北部を緑色に染める熱帯雨林、アマゾンや真っ白な砂丘で有名なレンソイス・マラニャンセス国立公園、大湿原のパンタナールなど大自然にも恵まれており、中でもアルゼンチンとブラジルにまたがる世界三大瀑布(ばくふ)のイグアスの滝には、世界中からひっきりなしに観光客が押し寄せる。
私もアルゼンチン側でイグアスの滝を訪問した後ブラジルに入り、再びブラジル側から向かった。観光拠点となる街「フォス・ド・イグアス」に滞在し、約30キロ離れたイグアス国立公園を目指す。