南米大陸の航空写真を見ると、西側の海岸線に沿うように、大地の色が茶色と緑色にくっきり分かれている。これは、6000メートル級の高峰を10座以上抱え、各国の風土や文化に大きな影響を及ぼすアンデス山脈が存在するからだ。
7月14日(日本時間)に閉幕したサッカー・ワールドカップ(W杯)。史上初のベスト8入りを果たす破竹の快進撃を繰り広げ、ハメス・ロドリゲス(23)という新たなスターまで生み出し、一躍名をあげたコロンビア。
そのコロンビアの首都ボゴタもアンデス山脈の盆地に位置し、標高約2600メートルの高地だ。もちろん酸素量も東京より少ない。南米旅行に高山病はつきもので、コロンビアから始まった私の極度の乗り物酔いは、この「アンデス病」の前兆だったと今になって思う。
空港から市内へ向かうバスに乗車した。ゲリラや麻薬組織の犯罪で悪名高いコロンビアのイメージを思い出して緊張したが、不穏な空気は感じられない。バスが走る大通り沿いには緑地が広がり、整然としていてまるで学園都市のようだ。ほぼ直角に直線の脇道が伸びるためはるか先まで景色が望め、碁盤上に広がっていたボゴタの地図を思い出した。