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海図作製の人材育成事業 18世紀の情報しかない「危険な場所」も (1/4ページ)

2015.1.16 10:50

日本財団がかかわっている人材育成事業の修了生一人一人を激励するモナコ公国のアルベール2世公(左から2人目)=2014年10月6日、モナコ(日本財団提供)

日本財団がかかわっている人材育成事業の修了生一人一人を激励するモナコ公国のアルベール2世公(左から2人目)=2014年10月6日、モナコ(日本財団提供)【拡大】

  • モナコ公国

 【ソーシャル・イノベーションの現場から】

 船にも速度制限などのルールがあり、そうした安全航行に必要な情報をまとめたマップが「海図」である。この海図を作るための学問が「水路学(hydrography)」だ。そして、世界の海図や海の測量に関する取り決めなどを行っているのが「国際水路機関(IHO)」である。

 海図は、測量船が収集した水深などの情報によって作られる。陸の地図では考えにくいが、測量船や専門家が足りない国の海域では、データがまだデジタル化されていない「空白エリア」どころか、いまだに18世紀のクック船長が測量した情報で海図が作られ、島などの位置が実際より数キロずれている危険な場所もある。

 こうした状況を改善するため、日本財団はIHOや日本水路協会、英国水路部(UKHO)などと協力し、主に途上国の海図作製技術者を育成する「NF-IHO CHART事業」を実施している。毎年6人ほどがUKHOで約3カ月学ぶもので、2009年からこれまでに26カ国の36人が修了している。

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