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海図作製の人材育成事業 18世紀の情報しかない「危険な場所」も (2/4ページ)

2015.1.16 10:50

日本財団がかかわっている人材育成事業の修了生一人一人を激励するモナコ公国のアルベール2世公(左から2人目)=2014年10月6日、モナコ(日本財団提供)

日本財団がかかわっている人材育成事業の修了生一人一人を激励するモナコ公国のアルベール2世公(左から2人目)=2014年10月6日、モナコ(日本財団提供)【拡大】

  • モナコ公国

 国際的な連携が不可欠

 海にはもう一つ、「GEBCO(大洋水深総図)」という重要なマップがある。これはどこにどんな海底火山や海溝があるかなどを測量して示した世界の海底地形図だ。実は海底は月面よりも情報が少ない。日本財団では、この水深総図を管理する「GEBCO指導委員会」とも人材育成事業を実施している。不明な点が多い海底の様子を明らかにするため、GEBCOの作製・改訂に関わる測量学専門家の育成を支援している。毎年6人ほどが米ニューハンプシャー大学で約1年間学び、04年からこれまでに31カ国の60人が巣立った。

 未解明なことが多いため、海底地形図の進歩自体が意義深いことだが、それだけでは不十分だ。というのも、気候変動など地球規模の深刻な環境問題に海が深く関わり、海底だけ、海岸だけという一部分に限局した見方では対応しきれなくなっているのだ。

 海底から海岸まで、海の情報を統合できれば、例えば、気候変動の予測の正確性の向上につながる。科学的な裏付けがより正確になれば、それらに基づき、より効果的な政策や国際ルールを策定できる。つまり、昨今の世界の海の問題の解決には、海底から海岸、科学から政策といった、幅広い分野の国際的な連携が不可欠となっている。その中で、水路学や測量学分野も重要なプレーヤーとなっているのだ。

モナコ公も「効果」に言及

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