2010年に国家試験に合格し、昨年8月にはスタイリストとしてデビュー。「一人前になるまで待っていて」。9月、育ててくれた祖母の清恵さん(84)を店に招待した。精いっぱいのおしゃれをして来てくれたことを忘れない。「べっぴんさんにしてくれてありがとう」。スタッフにも大きな声でお礼を言う祖母。「ようやく恩返しができたかな」
「東北の被災地で子供たちの髪を触ったり、話を聞いたりしてあげて笑顔が増えていくといいな」。次の夢もできた。
まだ2歳にならない姉の娘は、自分の母親とそっくりな、さつきさんの遺影を見て「かあか」と呼ぶ。みんなも笑う。やっと家族とさつきさんのことを話せるようになった。
「話をしないからといって震災のことを忘れたことはない。生きることは難しく、つらいときもある。それでも母の分も強く生きていく」(SANKEI EXPRESS)