民主党は18日の臨時党大会で代表選の投開票を行い、岡田克也代表代行(61)が、細野豪志(ごうし)元幹事長(43)と長妻昭(あきら)元厚生労働相(54)を破り、新しい代表に選出された。岡田氏の任期は2017年9月まで。4月の統一地方選や来年夏の参院選を控え、低迷する党の立て直しと自民党に対抗する野党の結集で手腕が問われることになる。
岡田氏はさっそく幹事長などの党役員人事に着手した。代表選出後の記者会見で「『オール民主』ということを考えてしっかりとした人事を行う」と述べ、細野、長妻両氏の起用を含め挙党態勢で臨む意向を示した。岡田氏を支援した枝野幸男(ゆきお)幹事長(50)の続投や、蓮舫(れんほう)参院議員(47)ら女性の幹部登用も視野に検討を進める。
岡田氏は新代表に選ばれた直後、「政権交代は容易なことではない。全員の力が必要だ。私と一緒に苦しい道を乗り越えていこう」と結束を呼び掛けた。投票前の演説では、安倍晋三政権が進める集団的自衛権の行使容認に反対する姿勢を強調し、安倍政権下では憲法改正議論に加わらない意向も重ねて表明。野党再編に慎重な考えを示した。