研究報告書の著者で、UCLで薬学や公衆衛生学を研究するデービッド・テイラー名誉教授は、14日付英紙デーリー・テレグラフや米ニュースサイト、インターナショナル・ビジネス・タイムズなどに「20世紀前半には感染症が激減し、後半には血管に関する疾患の死亡率が低下した」と前置きした上で「これからの大きな動きは、がん関連死の削減になる」と明言した。
その理由として「(英国での)全年齢のがん死亡者は1990年から現在までで20%減った。この数字は、がんに関し、過去、何が起こったかを指し示している」と述べ、既にがんの予防や治療技術は飛躍的な進歩を遂げているとの認識を示した。
少量アスピリンに効果
さらに、今回の研究を主導したUCLのジャック・キュジック教授は、新たながん発症の予防策として、少量のアスピリンを毎日飲み続ければ、15年以内にがんのほか、心筋梗塞や脳卒中の発症確率が7~9%低下し、20年以内に死亡率が4%減るという研究結果を明らかにした。キュジック教授は、禁煙や減量よりもむしろ、50~65歳の人々は10年間、毎日「75ミリグラムのアスピリンを飲み続けることが、がん発症のリスクを抑える最初の第一歩となる」と訴えている。