アスピリンの長期服用に関しては、胃の内部出血や潰瘍の発症リスクを高めるとの専門家の指摘があるが、キュジック教授は最近の研究で、長期服用によりがんの重篤患者17人の命が救われたとして、効果の高さを強調している。
対極主張の論文も
今回の研究報告書の内容を見ると、がんの脅威は弱まりそうだが、がんについてはまだまだ分からないことが多い。
今年1月1日付のインターナショナル・ビジネス・タイムズなどによると、米名門ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、がん発症の大半の原因は遺伝子や生活習慣ではなく、生物学的な「不運」による公算が大きいとする論文をまとめ、米科学誌サイエンスに掲載された。
この研究によると、がん細胞は、細胞分裂時に起きる偶発的な「不運」によって生まれるのであり、生活習慣の改善や遺伝子検査でがんは予防できないと結論付けている。がん予防は可能とするUCLの研究者たちと、その主張は対極をなしている。(SANKEI EXPRESS)