「IKKO_心の格言200」(IKKO著/エムオン・エンタテインメント、1111円+税、提供写真)【拡大】
無邪気な思い出
ケーキも誕生日とクリスマスの年2回だけ。そうそう、母の手作りのチキンライス(子供はみんな好きですよね)も大好きなごちそうでした。
お誕生日会に来てくれた子供には、席に袋に詰めた駄菓子を一つずつ用意して。私が生まれ育ったのは貧しい炭鉱町でしたから、他の人の誕生日も、自分が何かプレゼントを持って行くというよりも、招待されておいしいものを食べられて、お菓子をもらえるといううれしさが先にありました。私は4人きょうだいで、女ばかりの親戚もいたので、そんなうれしい想いを年に7、8回味わうことができました。
そんな風に、幼き日の誕生日は、うれしく、無邪気な思い出。子供の頃は責任もありませんから、1年の始まりという特別な意識はありませんでした。お正月も、書き初めをするだけで、いつもとちょっと空気が違って、みんながきちんとしているな、と思うぐらいでした。
思春期になると、誕生日がうれしくなくなってしまう。なんだか照れくさいような気がして、親から祝ってもらうのも恥ずかしくなって。20代になると恋人と過ごすように。