巨大なトーテンポールがそびえるカジノ・リゾート「チュラリップ」。館内には先住民の文化を感じさせるさまざまな工芸品が展示されている=2014年10月17日、米ワシントン州シアトル(緑川真実さん撮影)【拡大】
「シアトル」は、部族の酋長(しゅうちょう)の名前を英語に置き換えたものだ。シアトルのウオーターフロントから1時間ほど船で行ったブレイク島には、こうした文化を伝える観光施設ティリカム・ビレッジがある。サーモンを炙った伝統料理が振る舞われ、先住民文化を伝えるショーが行われている。「ティリカム」は「フレンドリー・ピープル(親しみある人々)」の意味だという。
≪「居心地の良い大都市」模索≫
先住民文化の保存につとめるシアトルは、米航空大手ボーイング社が約100年前に創業、本社を構えたことで大きく発展した。いわば「新旧が同居する街」だ。
シアトルの市街地から40キロほど行ったボーイング社のエバレット工場では、最新鋭機787型機などが製造されており、世界中から航空ファンが集まる。巨大な格納庫のような工場は独特の威風を感じさせる。見学者はカメラやノートはもちろん貴重品まで私物を全て預け、手ぶらで臨まなければならない。かつて見学者が製造中の飛行機に物を落として傷つけ、補修に巨額の費用がかかったためだという。