巨大なトーテンポールがそびえるカジノ・リゾート「チュラリップ」。館内には先住民の文化を感じさせるさまざまな工芸品が展示されている=2014年10月17日、米ワシントン州シアトル(緑川真実さん撮影)【拡大】
工場内で巨大な飛行機が少しずつ形となっていく姿は圧巻で、写真に収められないのは惜しい。そんなファン心理にこたえるため、見学後には工場内の資料画像を背景に記念撮影できる無料のサービスがある。
敷地内の駐機場では、完成したばかりの飛行機が納入を待つ。欧州、日本から中央アジアまで世界中の航空会社のロゴが描かれた機体が並ぶ。「日本も飛行機を作るんですって? どんな飛行機なのかしら」とボーイング社広報のジョアンナ・ピックアップさん。三菱重工業が開発中の国産旅客機「MRJ」への関心は高かった。
1916年にシアトルで創業したボーイング社は、軍需産業を牽引(けんいん)して周辺産業を育成した。70年代以降のオイルショックによる経済低迷を機会に、シアトルでは産業の多角化を図る動きが進み、アマゾン・ドット・コムやスターバックスなど世界的な大企業が本社を構え、ニューヨークやロサンゼルスのような大都市となる道を歩んでいった。
だが、2008年のリーマン・ショック以降、都市の様相が変わり始めている。近年はポートランドの影響で、都市計画や暮らしの質の向上に目を向ける風潮が広がってきた。