米政府によると、昨年8月に始まった米軍主導の空爆で、イスラム国の戦闘員数千人、指揮官の半数が死亡。イラク国内では、軍やクルド人部隊が戦力を立て直しつつあり、北部の大都市モスル奪還の準備を進める。
組織内部の結束が乱れ始めたとの情報も。昨年12月、欧米メディアは、イスラム国が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカから外国人戦闘員約100人が逃亡を図り「処刑」されたほか、指導部に歯向かったグループが「逮捕」されたと相次いで報じた。
結束強化に利用
「ヨルダン政府にあらゆる政治的圧力をかけるよう日本政府に言ってほしい」「彼女は10年間、収監されてきた」。27日、イスラム国とみられる犯行グループは後藤さんと引き換えに、ヨルダンで収監中のイラク人の女、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を重ねて求める声明を公開。拘束中のヨルダン軍パイロットの解放条件は明示しなかった。