首相周辺の動きもめまぐるしく、菅氏は午後2時前、谷内(やち)正太郎国家安全保障局長、西村泰彦内閣危機管理監、北村滋内閣情報官から情勢報告を受けるため、参院本会議を約15分間にわたって一時退席した。事件の対応を要する場合は、与野党が菅氏らの退席を認めているからだ。
午後2時45分ごろには、岸田氏も参院本会議を途中退席し、外務省に急いだ。現地対策本部に詰める中山泰秀外務副大臣から報告を受け、本会議場に戻った岸田氏は首相の脇にかがみ込み、身ぶり手ぶりを交えて話し込む姿が見られた。本会議場内では、世耕弘成(せこう・ひろしげ)官房副長官が首相や岸田氏にメモを差し入れ、状況を知らせていた。
菅氏は28日午後の記者会見で、後藤さんの解放に向けて「ありとあらゆることを全力で取り組んでいる」と強調した。(SANKEI EXPRESS)