1月25日の「世界ハンセン病の日」に都内で行われた街頭キャンペーンで、ボードに応援メッセージを書き込む若者=2015年(日本財団撮影)【拡大】
オープニングセレモニーを行った秋葉原の会場には、ハンセン病支援団体「IDEAジャパン」理事長の森元美代治さんやハンセン病の語り部として子供たちに命の大切さを教える平沢保治さん、首相夫人の安倍昭恵さんが駆けつけ、休日のにぎわう秋葉原の電気街でハンセン病の理解を呼びかけた。昭恵さんは挨拶で、瀬戸内海に浮かぶ大島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」を訪問したときのエピソードとして、「結婚しても子供を持つことは許されなかった。島から出ることさえできなかった。帰りたい故郷に帰れなかった。家族にも会えなかったということを、園内を案内してくれた地元の小学生が説明してくれました」と紹介した。
ハンセン病は旧約聖書や古代エジプトの古文書にも記述があったといわれるほど古くから人々を苦しめてきた病気である。かつては特効薬がなく、病気が進行すると手足や顔に障害が残った。患者は家族から捨てられ、故郷を追われた歴史がある。1980年代に治療法が開発され、治る病気となったが、いまも回復者のなかには本名を名乗れなかったり、家族のもとに帰ることを許されない人がいたりするのが現実だ。