記者会見する菅義偉(すが・よしひで)官房長官。「イスラム国」に拘束された後藤健二さんが殺害されたとみられる映像公開を受け、後方には、国旗に黒い布を付けた弔旗が掲げられた=2015年2月2日、首相官邸(桐山弘太撮影)【拡大】
ヨルダンへの防衛駐在官配置については「軍の情報機関は同じ軍人にしか情報を渡さない慣習がある。ヨルダンは極めて情報収集能力が高い」と述べた。
自衛隊が米国主導の有志連合の空爆に参加することは「あり得ない」と否定、自衛隊による後方支援も「考えていない」とした。新たな安全保障法制が整備されても、自衛隊がシリアのイスラム国支配地域で邦人救出任務に当たるのは困難との見方も示した。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は記者会見で、殺害されたとみられる後藤さんと湯川遥菜(はるな)さん(42)の遺体についてイスラム国側に引き渡しを求めない考えを示した。外務省幹部は自民党会合で、イスラム国で殺害された人質の遺体が戻った例がないことに加え、新たな要求につながる可能性を理由に挙げた。
岸田文雄外相(57)は、外務省でキャロライン・ケネディ駐日米大使(57)と会談し、中東地域の平和と安定に向けて日米が連携していくことを確認した。