プロフィルには、東京・国分寺発の「普通の5人組バンド」と書かれている。普通という言葉に込められているのは、ポップミュージックにとって大切な「グッドメロディーと隠されたアレンジの妙」という芯が感じられる。
肩ひじを張らずにスッと寄ってきてくれるような一戸の素直なボーカル。バンドのアンサンブル全体で持ち上げるように躍動するグルーブ、そして日常の景色の中に気持ちを寄せる人への感情が織り込まれていく切ない歌詞など、聴けば聴くほど目の前にさまざまな景色を広げていってくれる。
4日にリリースされたメジャーデビューミニアルバム『玉子の王様』についてボーカル、一戸に話を聞いた。
「ポップだけどかっこよさのあるリード曲『ハンプティダンプティ』を中心に、荒川ケンタウロスらしい、ポップさが聴ける曲、ライブをイメージできる曲などとできあがった曲をセレクトしていきました。バンドの持ってる振れ幅と色合いがはっきり出たものだと感じています」