東京都内の特別養護老人ホームで空いたままのベッド。人手不足で新規入所の受け入れ停止を検討中だ=2015年2月6日(共同)【拡大】
介護職員は仕事の厳しさに賃金が見合っていないとされ、離職率が高い。厚労省は、25年に250万人の介護職員が必要だが、現状では30万人不足すると推計している。
≪賃上げは至難 遠い人手不足解消≫
4月からの新たな介護報酬が決まった。政府は平均単価を2.27%減額する一方で、人手不足が深刻な介護職員の賃金増を目指すとするが、減収が予想される事業者にとって賃上げ実現は難題だ。
空いたままのベッド
「パートや非正規ばかりで、長く勤められる正規職員を確保できない」
東京都内で特養を運営する社会福祉法人の幹部が嘆く。業務の負担が重いことなどを理由に退職者が相次ぎ、数年前に比べ職員が約30人減った。日常業務の中心をパートに頼らざるを得ない。
昨年12月時点で、介護関係職種の有効求人倍率は全国平均で2.68倍。売り手市場のうえ、低賃金と重労働のイメージから人材確保が難しい。法人幹部は「同業者間で優秀な人材の奪い合いも起きている」と話す。