それでも僕は毎年、バレンタインデーになるとクラスの女の子の誰かが僕にチョコをくれるかもしれないとドキドキしながら待っていたんです…勝手に。そして妄想します。モジモジしながら女の子が「小林くんコレ!」なんてチョコを手渡してくれる場面を。そしてもらえないもんだから家へ帰ってきて勝手に落ち込んだりしてる。
つまりビギナーズラックだったんですね。突然のモテキです。しかも振る舞いに失敗するという失態。よーし決めた! 今決めた! もし、未来にタイムマシンができたら、あの日に戻って自分に教えてあげよう。決して、はしゃがず女の子の内緒に付き合おう。そして、くれた女の子たちにホワイトデーをお返しする、ありがとうの言葉を添えて。5人の女の子から本気チョコをもらうことは、この先僕には訪れないだろう。