チャキチャキの関西弁トークが炸裂する大谷貴子さんと一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる。臍帯血バンク(産婦から提供される臍帯血を白血病などの治療に斡旋する活動)の啓発も行っている=2015年1月15日(小野寺宏友さん撮影、提供写真)【拡大】
この苦しみを、他の患者さんたちには味わわせたくないという一心で、2000年、未受精卵子凍結プロジェクトをスタート。治療で不妊になる可能性のある女性患者を対象に、最先端の生殖医療に期待し、将来に備え未受精卵子の冷凍保存を勧める活動を丁寧に広げてきた。「骨髄バンクを創設することで一つの夢は実現した。だけど、自分のカラダに起こった変化から、次々にいろんな課題が見えてきて、まだまだやらなきゃいけないことがあるなーって」
他の患者さんたちのために
タカちゃんとの出会いは22年前。私たちはそれぞれ骨髄バンクの啓蒙活動をしていたが、あるシンポジウムで出会ってから、まるで姉妹のように活動をしてきた。普通に説明会を開いても一般の人は興味を示してはくれない。ならばと、掛け合い漫才のようにトークし、「泣いて笑ってボランティア珍道中」というタイトルで全国を行脚した。それでも当初は、出会う患者さんが次々亡くなり、弔電を打ち、白い花を送り、お葬式に出る日々。タカちゃんは「喪服をクリーニングに出す暇がない」と嘆いていた。