とりあえず近藤良平さんの物まねをするチャンスを得たので、大いにまねをして、その勢いで仲間に入れてくださいと懇願。まさかの快諾。まあ変な身体しているから面白いんじゃないか、みたいな軽い感じで混ぜてくれたのですね。MJやバリシニコフの話をしたら、こんな踊りでしょう?と次々パブでビール片手に踊ってくれるような人柄ゆえに拒まないのか。
ともあれそれから私もコンドルのように跳躍することはできなくとも、ニワトリ程度には跳ね上がることができるのではないかともがくも、どちらかというとコンドルズの中ではコント部分をもり立てるという役割に回って、けれどももちろん心はダンサーの気持ちで、裸になったり、変な顔をしたり、おかしなことをしゃべったりしつつも、時折、数センチくらいぴょんぴょんしながら舞台を彩ったのである。
コンドルズの準構成員のような雰囲気で2年ほど出入りするものの、やはり演劇こそが自らの道であると脱退、というか客席へと戻ってからも、良平氏とは小さな劇場の企画で一緒に踊らせてもらったり、子供向けのおとぎ話を作ったりしてきた。今夏、また彼との仕事が実現する。日本が誇るバレエダンサー首藤康之さんと、女優松たか子さんとの4人で挑むこどもとおとなのためのお芝居第2弾を新国立劇場で作り上げるのだ。