金沢の職人の手による金箔を京都の職人が和紙に張り付け、裁断し、0コンマ数ミリの金色に輝く糸の連なりに仕上げる。微少な誤差も許されない熟練の技が集積した引箔は、祇園で120年以上も明かりに取り組んできた三浦照明の工房で組み上げられていく。和風照明に特化して空間の照明設計にも携わり、老舗旅館や由緒正しい茶室などから信望を集める。
4代目の三浦太輔代表は「和紙、竹、木、鉄、鋳物、真鍮(しんちゅう)、ガラスなど、さまざまな職人の手を経てきた素材を組み合わせ、日本的な情緒や感覚を盛り込んだ居心地の良い空間を提供したいと考えています」。
十六夜はデザインを実際の形にするため、どの素材をどんな形状にするかから試行錯誤を繰り返し、接着方法も一から考えた。
「台座と支柱は板金職人の弟がつくりましたが、たくさんの思いが一つの形となり、この姿を目の当たりにすることは、どの職人にとっても大きな励み、刺激となり、新たなものづくりの原動力ともなるようです」と目を輝かせる。
所在地:京都市北区紫野上柏野町10-1 COS101ビル www.cos-kyoto.com