だからこそ、と改めて思う。あの心細さを忘れてはいけない。穏やかな海が一転して大きな脅威になることもある。そのリスクも忘れてはいけない。電気もガスも使えず、寒さに震えながら布団をかぶっていた夜も忘れてはいけない。
震災の被災地はいまも復興途上にあり、多くの苦労と困難を抱えて日々の闘いを続けているたくさんの人たちがいる。鎌倉はそのことを忘れてはいない。東日本大震災から1カ月後の4月11日、鶴岡八幡宮では神道、仏教、キリスト教の3宗教合同で追悼・復興祈願祭が行われた。その祈りは今も引き継がれている。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)