「イスラム国」と戦うキリスト教徒の義勇兵組織に参加する唯一の外国人女性。マスクと野球帽で素性が分からないようにして、イラク北部のドホークでインタビューに答えた=2015年2月13日(ロイター)【拡大】
クルド部隊の女性に感銘
組織で唯一の外国人女性は、自らと家族に危険が及ばないよう、目出し帽で顔を覆って野球帽をかぶった姿でインタビューを受けた。彼女はイスラム国と戦うクルド人部隊に多くの女性が参加していることに感銘を受けたとした上で、「キリスト教の民兵組織の伝統的『価値観』により感銘した。多くの紛争の根本はイスラム過激派にある」と主張した。
公共のオーストラリア放送協会(ABC)も、自国から同じ民兵組織に参加したカミス・ジェワジス・カミス氏のインタビューを伝えた。カミス氏は、メルボルンに妻と子供2人を残し、イスラム国の支配下にあるイラク第2の都市モスルから、約30キロ離れたバコファという街に駐留しているという。
「援助の必要性をアピール」
取材に対し、「やつらは野蛮な連中だ。信じるもののために死ぬことだけを目的にしている。(私の)家族や子供を巻き込むテロを起こすことも想像できる」と憤慨。「国際社会の援助の必要性をアピールするために参加した」と語り、欧米各国政府がイスラム国との戦いに及び腰であることに不満を示した。