「縁起物」「福袋」で集客
東京や大阪の繁華街では、休暇を利用した中国からの旅行者で、量販店や百貨店がにぎわっている。東京・銀座のラオックス銀座店やドン・キホーテ銀座本館などでは、観光バスから家族連れが続々と来店。化粧品や目薬、雑貨や菓子などを大量に購入する“爆買”の様子がみられた。日本製炊飯器を3つもまとめ買いしたり、買い物袋が多すぎて持ちきれなくなり、店員に運ぶのを手伝ってもらう旅行者の姿もあった。
格安航空会社(LCC)が多く就航する関西空港を抱える大阪では、春節の大型連休に合わせ、商店街や百貨店が福引や「縁起物」を用意するなど集客に力を入れている。心斎橋筋商店街の多くの店では、日本以外のパスポートを提示すると、5~8%の割引を受けられる。化粧品、衣料、雑貨などがよく売れるという。阪急百貨店梅田本店では、中国で「縁起物」として人気の赤サンゴやひすいを使った置物や装飾品をそろえ、中国人向けの福袋も初めて売り出した。関西のホテルは、中国や台湾からの旅行者で、ほぼ満室状態が続いている。(SANKEI EXPRESS)