サンパウロのカーニバルに登場した青森県五所川原市の立佞武多(たちねぷた)の人形灯籠。東日本大震災からの復興を願い、鹿嶋大明神がナマズを押さえつける姿が描かれている=2015年2月14日、ブラジル・サンパウロ(共同)【拡大】
日本からは立佞武多関係者以外にも多数が参加。サンバチーム「アギア・ジ・オウロ」に招かれてパレードに参加した神奈川県のダンサー、小口未来さん(33)は「観客の皆さんからのエネルギーがすごかった。それを受けて自分のエネルギーにできた」と興奮した様子だった。
チームの関係者が昨年8月に五所川原市を訪問した際、立佞武多を目にして「日本をイメージさせるのはこれしかない」と参加を要請したという。立佞武多の踊り手らの衣装はデザイナーのコシノジュンコさんが手がけた。
≪「リオの魂を具現化」100万人が熱狂≫
ブラジル最大規模のカーニバルが行われたリオデジャネイロ。13日から17日までの期間中、カリオカ(リオっ子)や観光客がサンバのリズムと熱気に酔いしれ、国内外から約100万人の観光客が押し寄せたとみられる。
市の施設で行われた13日の開幕式では、期間中に市を“統治”する「カーニバルの王様」が、権限を象徴する鍵をパエス市長から受け取った。
パエス市長は、リオ市が今年、創設450周年を迎えることに言及。「(リオには)多くの問題、課題、欠点がある」としながらも「リオの魂を具現化するものがあるとしたら、この祝祭、カーニバルだ」と訴えた。