ウクライナ東部では、親露派武装組織が独立を主張して政府軍と交戦、今月15日の停戦発効後も一部で戦闘が続く。外相会談では紛争解決のための協力や、ロシアへの対応などについて協議する見込み。危機的状況に陥った経済の立て直し支援も話し合われる見通しだ。
ウクライナのポロシェンコ大統領は昨年10月、イタリアで会談した安倍晋三首相にウクライナ訪問を招請しており、この件も議題になりそうだ。和平実現に向けて日本との結束をアピールしたいウクライナ側は、クリムキン外相と安倍首相の面会も求めているが、国会会期中でもあり、実現は流動的だ。
日本政府は、ロシアによる昨年3月のウクライナ南部クリミア半島編入を「力による現状変更」と批判、クリミア返還を求めるウクライナ政府を支持している。安倍首相が昨年3月、オランダでのG7緊急首脳会議でウクライナへの最大1500億円の援助を表明するなど、日本はG7各国と連携しウクライナを支援。クリムキン外相は日本側に支援継続を求めるとみられる。(共同/SANKEI EXPRESS)