また、今年の男子エリート(男子最高峰のカテゴリー)のレースでは、今大会での上位2カ国に、2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪への特別出場枠が与えられるとあり、アジアの強豪国は例年以上に力を入れて参戦した。
≪五輪メダル獲得へ 期待と課題見えた≫
完全に平坦(へいたん)という独特なコースで開催された今年のアジア選手権。そのようなコースでは、集団でのゴールとなりやすく、爆発的なパワーをもつスプリンターが有利と考えられるが、絶対的なスプリンターのいない日本チームは、どのカテゴリーにおいても、アタックを仕掛けて前に選手を送り込み、集団ゴールスプリントを避ける作戦を取った。
大会1日目に開催されたジュニアカテゴリーでは、開幕レースとなったジュニア女子で梶原悠未(筑波大坂戸高校)が終盤になり単独でアタック。独走の末、勝利した。水泳から自転車競技に転向し、まだ競技を始めて2年という梶原だが、今大会ではトラックレースやタイムトライアルを含めて5つの種目で優勝。その圧倒的な強さをアピールし、東京五輪でのメダル獲得に向けて弾みをつけた。