10月から2月にかけてのヨーロッパの寒いオフシーズンに開催される自転車競技がある。「シクロクロス」だ。フランスでロードレース選手たちのオフシーズンのトレーニングとして発祥、100年以上もの長い期間、ヨーロッパを中心に愛されている競技で、泥や雪に覆われたオフロードを使って開催される。
現在、競技の中心はベルギーであり、日本の九州ほどの小さな国ながら、シーズン中は毎週末どこかで国際大会が開催され、それらは全てテレビ中継される人気ぶりだ。
また、トップ選手の多くはベルギー人。しかし近年、競技のグローバル化が進み、アメリカやオーストラリアなどヨーロッパ外からの強豪選手も増えてきており、日本でも冬になるとたくさんの愛好家たちが泥まみれになって競技を楽しんでいる。
そして、今シーズンは久しぶりにイギリスで国際自転車競技連合の主催するシクロクロスのワールドカップが開催された。