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【世界自転車レース紀行】(23)イギリス 泥まみれ楽しむシクロクロス (3/3ページ)

2015.1.25 15:55

多くの観客に見守られながら迎えたシクロクロス女子のスタート=2014年11月29日、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)

多くの観客に見守られながら迎えたシクロクロス女子のスタート=2014年11月29日、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)【拡大】

  • 長い泥の区間で、自転車を担いで走るワールドカップリーダー(当時)のケビン・パウエル(ベルギー)=2014年11月29日、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)
  • 一騎打ちのゴールスプリントとなった女子のゴール。わずかな差をベルギー人のサンネ・カント(右)が制した=2014年11月下旬(田中苑子さん撮影)
  • 女子のスタート直後の泥区間。難しいセクションほど、多くの観客たちが集まり、声援を送る=2014年11月下旬、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)
  • 英のテレビ局が設立したロードレースチーム「スカイ」のレプリカジャージに身を包んで観戦する男の子。子供たちが競技を支える=2014年11月下旬、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)
  • 会場にはイギリス名物のフィッシュアンドチップスの屋台も登場=2014年11月下旬、イギリス・首都ロンドン郊外(田中苑子さん撮影)
  • 英国・首都ロンドン
  • フリーランスカメラマン、田中苑子(そのこ)さん。1981年、千葉県生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中=2011年1月30日(本人提供)

 また、ロンドン五輪とときを同じくしてロンドン市民にも自転車愛好者が増えた。市内の慢性的な渋滞が社会問題となっていたロンドンだが、現在は世界的屈指の自転車都市として知られている。かつては、欧州諸国の中でも自転車活用が進んでいなかったといわれているが、一般車が市内に入るときに発生する「渋滞税」を導入したり、30分以内なら無料で使用できるレンタサイクルシステムや、安全に走りやすいよう車道に自転車レーンを設置するなど、大々的な行政主導の改革が行われた。

 そして市民の間で高まる健康意識や競技そのものの人気が、より一層ロンドンの自転車活用を後押しし、今や街を歩いていると次から次へと自転車が駆け抜けていく。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子(そのこ)/SANKEI EXPRESS

 ■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。

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