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【逍遥の児】ももんじやで「山クジラ」を食らう (2/2ページ)

2015.2.24 11:20

 ぐつぐつ。ぐつぐつ。いい頃合いに煮えてきた。箸を伸ばそうとしたら、止められた。

 「もう少々、お待ちください。煮れば煮るほど味が深まります。鼈甲(べっこう)色になるまで」

 うむ。納得。待つこと15分。さあ、待望のイノシシを食らう。大振りの肉を口のなかにほうり込む。熱い。かみしめる。みそ仕立て。濃厚な野生の味が染み渡る。うまい。「イノシシ肉は初めて」と話す女性も笑顔でほおばる。

 近年、日本列島ではイノシシやシカが増え、山林や農作物の被害が甚大という。わたしは、獣肉をもっと食べればいいのではないか、と考える。被害も減少するのではないだろうか。

 信州で捕れた希少なクマ肉のソース焼きもいただいた。新鮮なシカ肉の刺し身は熱い日本酒にもってこいだ。獣肉を満喫した。帰路に着く。電車のなか。足の裏がぽかぽかする。しばし、まどろむ。ああ、いい気持ちだ。(塩塚保/SANKEI EXPRESS

 ■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。

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