衆院本会議に出席し、氏名標を立てる安倍晋三(しんぞう)首相=2015年2月24日午後(共同)【拡大】
民主、維新と共闘
「国会でしっかり審議した成果だ。首相の任命責任もある」。岡田民主党代表は24日の党会合で、西川氏辞任という“戦果”に胸を張った。
高木義明国対委員長(69)は記者会見で「他の閣僚にも問題が出てくるのではないか」と、首相を挑発してみせた。西川氏の疑惑の追及や他の閣僚の疑惑調査を進め、首相に波状攻撃を加え、ダメージを与えるというのが民主党の戦略。目指すのは、昨年10月に看板閣僚だった小渕優子氏(41)らを「ドミノ辞任」に追い込んだ臨時国会の再来だ。
狙いはそれだけではない。野党再編に距離を置く岡田氏が代表に就いた後、溝が生じていた維新の党との共闘復活だ。細野豪志(ごうし)政調会長(43)は会見で、首相のヤジ問題に触れ「おごりが見える。野党間の協力が非常に重要だ」と秋波を送った。