衆院本会議に出席し、氏名標を立てる安倍晋三(しんぞう)首相=2015年2月24日午後(共同)【拡大】
維新側でも歩調を合わせる動きが出つつある。馬場伸幸国対委員長(50)は「『自民でも民主でもない改革政党』だ」と、一気に距離は縮まらないとしながらも、「ここでは野党の立場を発揮する」と強調した。
統一地方選に影響も
反転攻勢へ隊列を整えようとする野党に対し、与党は2015年度予算案審議への悪影響を局限化しようと懸命だ。暫定予算が現実味を増す中、「景気に冷や水を浴びせることは避けたい」(自民党筋)のが政権側の本音。国会運営でつまずけば、内閣支持率に直結し、統一地方選に響きかねないと危惧する声も与党内に漏れる。
自民党の谷垣幹事長は「党を挙げて(国会運営に携わる)党国対委員会、衆院予算委員会の現場を支える」と決意を示した。
だが、与党の思惑通りには進む保証はない。西川氏が顧問料を得た企業のリストが26日に予算委理事会へ報告される。内容次第では、事態がどう展開するかは予断を許さない。自民党幹部は真顔でつぶやいた。「一寸先は闇。本当に何が起こるか分からない」(SANKEI EXPRESS)