真実は表裏一体
最新アルバム『VISION』で、耳にすぐに飛び込んでくる「黄昏のラプソディ」や「endless」はメロディー先行で制作。演奏力でぐいぐい引き込む「GREAT CITY KIDS」はセッションから誕生したという。もちろん、沙田が作るデモトラックが要になった曲もある。しかも今回は先に歌詞があった曲が多かったため、「(曲作りの時に)メロディーがなかったりすると好き勝手やっていい状態だけど、歌詞があるとイメージしやすく、そこに合わせる感じにはなっていますね」(澤村)、「今まで以上に4人が何をやっているか、すアみ分けがすごい」(藤咲)と、各パートの聴かせどころも明確になり、曲全体で聴きやすくなった。細部までこだわった音に加え、蒼山も声質が豊かになり、発声が変わってきたのも大きい。誰もが共感しやすいラブソングも増えた。
特筆すべきはセルフプロデュース曲「endless」。水の音をサンプリングしたという沙田のアイデアで浮遊感が増し、“エンドレスキス 宇宙のキス”というサビのメロディーに沿った演奏が音空間を広げていく。“運命忘れるように”という歌詞については、「永遠のものってないし、何事も夢がさめる日がいつかは来る。ただ夢見ているだけの話を書いても説得力がないし、本当のことには裏表があるから、その両方を書きたいですね」(蒼山)と説明する。